1. 9 June, 2009
    13:19
    "

    そもそも「下世話」の意味は、「品が良くない」「俗なさま」
    を表しています。

    つまり「洗練」と「下世話」は両極の言葉なのです。

    私が言いたかったのは、菅野さんの魅力とはそれほど複雑で
    両極に亘るほど幅が広く、しかも深い、それを表すのにあのような
    言い回しをしたのです。

    幸いその真意も伝わり、評判も良く「言い得て妙」と褒められたり
    して、安堵しております。

     さて、この「下世話」こそが、大衆芸術に最も大事なものの
    一つなのですが、これを全面に出した作品を作ったり
    演奏したりする時には、ものすごく恥ずかしいものなのです。

    正規の教育を受けてインテリな人ほど、恥ずかし度は増す
    ようです。

    音楽で言うと、クラシックを主に勉強している方には、
    「下世話」に対する拒否反応が大きいですね。

    しかし、世間に残っているクラシックの名曲なんかに
    「下世話」なメロを持っている曲が多いのです。

    チャイコフスキーなんか「下世話」の塊だし、モーツァルトや
    ベートーベンも人気の高い曲は、その傾向が少なからずあります。

    しかし、それらの曲にはその「下世話メロ」を支える、洗練された
    技術があるのです。
    これを伴わないと、その名曲はただの凡曲になります。

    つまり「洗練」と「下世話」は両極の言葉ではありますが、
    大事な両輪でもあるのです。

    だから、「洗練された下世話」は矛盾した言葉ではなく、
    すべての大衆芸術が目指す高い頂なのです。

    "